また彼らも散っていく。

 
 彼は確かに頑張ったんだ。でも結果がついてこなかった。
 そういうことはしばしば起きてしまう、誰もがそうであるように。
 
 試合が終わった後の彼は懸命にいつものおどけたような笑顔を見せようとしていたけど、でもどこかぎこちなくて、自分が「よく頑張ったよ」と肩を抱いたら、堰を切ったようにぼろぼろと涙を流した。
 背中をさすりながら、自分は何と声をかければいいのかわからなかった。
 ただ、彼の努力は自分が3年生の時から見ていたし、周りの話を聞く限りでも頑張っていたのは知っている。
 彼の荷物を持ち、肩を支えてテントまで戻りながら、「お前は頑張ったよ。」だとか「仕方ないよ。投擲は水物みたいなものもあるんだから」という慰めの言葉で場を繋ぎながら、「悔しいんだったら、まだこれで終わりじゃないんだし、大学でもできるぞ?」と励ましの言葉もおくった。
 
 テントに戻ってから、自分の同期の奴と自分達が応援に来て良かったのだろうかと少し苦い表情を浮かべつつ、雑談へと話を反らした。
 
 
 
 
 
 
 
ちょいとSS風味にやりましたが、後輩の県大会応援に行ってきました。
槍は、2限に英語の授業があったせいで見れなかったんですが、ブロック長が最後の最後で自己ベストの46mを出しまして。
肘を痛めちゃったみたいですが、最後だし…ってことで、よく頑張ったと。3年になっても30m台なんじゃないかと不安でしたが、46m出てよかったわ…。本当にお疲れ様です。
 
 
んで、↑のは、ハンマーの後輩。3ファー(3回の試技全てファール)でした…。
軸が本番になって一気に崩れて、やっちゃいましたね…。自分の現役の時以上に緊張しやすいタイプなのかもしれん。
 
本人曰く、終わって戻ってくるときに、笑顔で戻ろうと思っていたらしいのですが、自分が肩をポンポンとやった時に堪えられなくて泣いちゃったみたいです。
実際自分も、もらい泣きしそうだったんだぜ?
 
彼を落ち着かせてからは、他の種目を応援して(高跳びの3年二人は関東、マイルは決勝進出)、雨が降る中テント撤収をボーっと見たり(酷い先輩だわw)
彼はいつも通り振る舞ってましたが、色々悩んだりしてましたね。大学で陸上続けるのは本人の意思次第だし、力を出し切れなかったモヤモヤをどの場で出すのも本人の自由。
 
帰りの電車では、とある先輩のモノマネをするぐ……ゲフンゲフン…元気でしたが、家帰ってから、どうしていたか少し不安です。
 
 
 
あと、NHKニュースとかヤフーニュースを見た人はご存じの通り、今日の県大会で衝突して頭蓋骨骨折で意識不明の重体になる事故が…
ウォームアップの時に、走っていた某高校の一年生の子が、横切った人とぶつかって頭からこけたのかな…。それで頭蓋骨骨折らしいです…。
容態が回復することを祈ります。