コーヒービター:13前編

「おじゃましまーす。」
12月25日。今日は女三人で寂しくクリスマスパーティをする日。最初に来たのはモモコだった。
多分近くの白髭でメガネをかけたおじさんのお店のパーティ用のチキンを買ってきたのだろう。ロゴの入った白い袋をぶら下げている。
「どうぞ。ちゃんと買ってきてるわね。」
実を言うと三人で食べ物は分担している。モモコはチキン+αでイリスがケーキ。そして私はシャンパンとお総菜。
袋を置くと、一旦二人で食事の準備をした。ほとんど食べる準備ができている。後はイリスを待つだけ……
ピンポーン
とすぐに呼び鈴が鳴った。
「お邪魔します。」
イリスが入ってきた。モモコと二人で迎え入れた。
そして手にはケーキの箱が……と見てみるとそれは大きめな箱だった。
「そんな大きいのじゃなくてよかったのに…高かったでしょ?」
私がそう尋ねると、イリスは苦笑して
「いいえ、ちょっと頑張り過ぎちゃって…。下手だけど、手作りケーキよ。」
私たち二人は度肝を抜かれた。まさか手作りでそんな大きいのを作るなんて…。
そして、箱を開けてみると不●家顔負けの立派な出来だった。
おそるおそるモモコが尋ねた。
「もしかして、それ全部イリスちゃんが作ったの…?」
「えぇ、もちろんですよ」
イリスは即答した。凄い……。
そうして、ケーキは冷蔵庫に置いて三人で食事をすることにした。



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ごめんなさい、文の長さの関係で前半後半に分けることにします。申し訳ないです。


最近気付いたんですが、この後書きが少し雑になってきていますよね(苦笑)
日記を書き始めている時はテンションが高めなんですけど、小説を書いているうちにだんだんとテンションが下がってきているせいかもしれません。うー。
これじゃあこれから小説を書くにあたって大変なことになりそうだ…。