コーヒービター:4

 それから、というより携帯のアドレスと電話番号をイリスと交換したのでたまにメールするようになった。
私にも講義があるし、向こうも受験勉強があるから週一回ぐらいのやりとり。まだまだ少ないやりとりだけど、ちょっとずつうち解けていき、お互い完全に名前で呼び合うようになった。
 知り合ってから、一ヶ月ぐらい経つけどまだ自分の中には引っかかるモノがあった。

『あなたの目に光が灯っていないから。』

目に光が灯っていないというのはどういうことなんだろう…。
鏡で自分の目を見てみたけれど、ちゃんと光は灯っている………はず。何より光が灯っている、いないという表現がわからない。
自分の友達にも聞いてみたけど、ちゃんと灯っていると言われたし、当然の如く逆に友人は首を傾げていた。
「はぁ…なんだろう…。」
溜め息混じりに私は部屋の灯りを消した。ベッドに潜り込むとそのまま眠りへ落ちていった。

 ──────ピリリ、ピリリリ
「んーもう朝かぁ…眠い…」
カチャ
目覚ましのアラームで起きると、服に着替え朝食を摂った。トーストをかじりつつ、ボーっとしていると、呼び鈴が鳴った。
「朝早くに誰だろう…?」
朝に我が家に誰かが来るなんて珍しい。珍しいというか、今まで一回もない。
「はーい。」
ドアを開けるとそこには
「おはよう、アヤ。」
さわやかな顔で、イリスがドアの前にいた。




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第四話終了です。
自分的にはこの後展開をどうしていくか悩みモノです。。ちょいと二次創作をやり始めるのでブログ共々気合いを入れて頑張っていきたいです。